家を建てた年にシンボルツリーとして植えた木がハナミズキです。
ピンクと白を1本ずつ、紅白のように並べて植えました。
大切に育ててきた木がある年、突然元気をなくして枯れてしまいました。
原因はカミキリムシでした。
カミキリムシがどんなもので、どんな被害をもたらすのか。予防や駆除、木が枯れてしまったときに自分で抜けるのかについてご紹介します。
カミキリムシってどんな虫?
最初に見たときは「ヒーーー」っとなりました。
姿が勇ましいというか、兜を着た侍のようにシュッとしているというか、正直怖かった。
カミキリムシは、コウチュウ目・カミキリムシ科に分類される甲虫の総称。
ごく一部の種を除き草食で、成虫の体は前後に細長く、触角、脚、大顎が目立つ。
卵→幼虫→蛹→成虫という一生を送る完全変態の昆虫である。
完全変態は幼虫と成虫でガラリと姿を変える虫のことです。
幼虫は幹の中で成長します。成虫に羽化して出てくるころには幹の中は穴がぽっかり開いています。
カミキリムシの被害が多い木
柑橘類の樹木、モミジ、サクラ、サルスベリ、ハナミズキ…など、様々な木に被害があります。
カミキリムシの種類は多種で、何十種類もあります。
カミキリムシとテッポウムシは同じ?
カミキリムシの幼虫がテッポウムシです。
幼虫は白いイモムシで、食べると美味しいらしいです💦
テッポウムシを駆除する方法
- 地上から50㎝くらいの高さに穴を開けやすいので、木の周りをよく見て穴があるかどうかを確認する
- 穴を見つけたら、ノズルのついた専用スプレーを穴の中に吹きかける
- 薬剤を使いたくない時には穴を少し拡大して、中にいる幼虫を駆除する
- カミキリムシの成虫を見つけたら捕殺します(可哀そうですが、卵を産みつけられないための一番の方法です)活動時期は5~6月です
枯れた木を抜く方法
枯れているかどうかは枝を折ってみると分かります。
内側に緑色があり、樹液や水分を感じるか、それとも茶色だけで生気を感じないか。
パキっと簡単に折れる感触も判断基準になります。
枯れたのは元気がないピンクのハナミズキではなく、元気で大きく成長していた白のハナミズキでした。
幹回りは細いけれど、3m近くに成長した木を抜くって出来るのだろうか…。
抜くのを専門業者に頼もうと調べたり電話したりもしましたが、処分代と合わせると安くても1~2万円かかりました。重機やクレーンを使う場合は数十万とか…。
とりあえず自分たちでやってみてダメなら頼むことにしました。
最初に塩とお酒をふり、「今までありがとう」と木を撫でました。
そして脚立に乗って、枝や幹を切っていきました。
使用したのはRYOBIの電気のこぎり。
これがなかったら無理でした。
問題は根っこ部分。
スコップで掘ってもキリがないほど根が張っています。
可能な限りスコップや園芸バサミで根切りをしてから揺らしました。
かなり腰にくる作業です。
夫がゼーゼー言いながら左右前後に何度も揺らすうち、這っていた根が切れてスポンと抜けました。
こんな細い幹でも抜くのが大変なのに、大きな木だったら…自分たちでは無理かもね。
樹木の高さ、幹の太さなどから伐採費用を出してくれるサイトもあります。
被害(穴あき、幹の中)の画像
これがカミキリムシに開けられた穴。
気づいた時に殺虫剤を入れて、詰め物しましたが遅かった。
幹の中はこんなふうにスカスカになっていました。
全ての根は取れませんでした。
切り株のように根が残っている場合には、根が成長し続ける心配もありますが、地中に残った根だけでは生きていくことができずに自然と土に還るそうです。
伐採後は土をふるいにかけて消石灰を混ぜて土壌改良をしました。
カミキリムシの予防
この記事を書いたのは5年前ですが、現在は庭をリセットして循環するしくみを作っています。
虫にやられないための薬剤もありますが、木も人と同じで病気します。
薬に頼りすぎると薬なしには生きられない体質(木質)になってしまう。
日ごろから気にかけて穴がないかをチェックすること…も大事なのですが、もっと大事なことがあることをリセットをサポートしてくれた植物のプロから聞きました。
詳細は別記事に書きましたので、良かったら参考にしてください。