野菜を切って重ねてコトコト煮るだけの「重ね煮」と出会って一年経ちました。
重ね煮の作り方のおさらいと、今まで作ったアレンジをひとまとめにしてご紹介します。
読んでほしい人
- 重ね煮に興味がある人
- 重ね煮のアレンジを広げたい人
- 手抜きで栄養バランスのあるものを食べたい人
- 毎日をラクにしたい人
- ヘルシーな料理が食べたい人
重ね煮の作り方
準備するものは、蒸気が出ない蓋のついているお鍋。
材料は野菜と塩だけです。
アクの強い野菜(ほうれん草など)以外はなんでも使えます。
鍋に入れる順番は塩→きのこ類(焦げ付き防止)→葉物野菜→根菜→玉ねぎまたは人参が一番上→塩。
鍋に入れる順番は陰陽を意識するそうです。
一番下は陰の強いキノコ。焦げつきの防止にもなります。
その上に葉物野菜、そして根菜類。最後に玉ねぎや人参を重ねます。
素材の性質をはかる尺度に「陰陽論」というのがあります。
たとえば、根菜は下に向かって伸びる求心力で成長し、 体を引きしめ暖める「陽性」です。
葉菜は上に向かって伸びる遠心力で成長し、体をゆるめ冷やす「陰性」です。
重ね煮では、葉っぱを下に、根っこを上に重ねます。 これに火を加えることで、上に向かおうとする力と、下に下がろうとする力が働き、それがお互いに影響し合って、素材の持つ本来の甘味やうまみを引き出すことができるのです。
火にかける時間は鍋の素材や大きさ、中に入れた野菜の量によって変わります。
煮る時間も鍋の大きさと野菜の量、火加減によって違いますが、わが家の鍋の場合IH火力3に設定して30分でほどです。
最初は様子を見ながらちょうどよい時間を見つけて、分かったきたらなるべく途中で蓋を開けないことが美味しく作るコツ。
煮えたらさっくりとかき混ぜてから、取り分けて冷蔵庫で保存します。
肉を入れていないので冷蔵庫で約1週間もちます。時間のあるときに作っておけば、何度もアレンジができます。
重ね煮のみそ汁
野菜の旨味や栄養が染み出ているお鍋で作るので美味しいです。だし汁も不要です。
味付けによってコンソメスープにも、溶き卵を加えて中華スープもなります。
カレーやシチューに
みそ汁と同じようにして、鍋に残した重ね煮に水とルーを入れたら、あっという間に重ね煮カレーや重ね煮シチューの出来上がり。
お肉が欲しいなと思ったときにはフライパンで肉を炒めて加えたり、別のフライパン出すの面倒~という日にはソーセージを切って鍋に加えたりしています。
玉ねぎを飴色になるまで炒めたり、灰汁を取ったりする手間もほぼなくあっという間に美味しいカレーが出来ちゃいます。
温サラダ
みそ汁より、カレーやシチューより簡単な食べ方です。
重ね煮をそのまま食べます。サラダ代わりにもなるし、付け合わせにもなります。
ドレッシングやソースによって全く違う味になって楽しめます。
手作り春巻き
手間のかかる手作り春巻きも、重ね煮ストックがあればかなりの時短に✨
- 重ね煮ストック
- ひき肉
- 春雨
- 春巻きの皮
- 油
- 醤油・砂糖・みりん・酒を各大さじ2
- ごま油・鶏がらスープの素・片栗粉を各大さじ1
作りかた
ボールに醤油・砂糖・みりん・酒・をそれぞれ大さじ2入れます。
ごま油・鶏がらスープの素・片栗粉はそれぞれ大さじ1入れました。
ボールに醤油・砂糖・みりん・酒をそれぞれ大さじ2、ごま油・鶏がらスープの素・片栗粉はそれぞれ大さじ1入れてかき混ぜます。
乾燥春雨をキッチンバサミで小さくしながらボールに加えます。
浸してしばらく置いたら、春雨の上に重ね煮のストックを乗せて、その上にひき肉も乗せます。
ふんわりとラップをかけてレンジで3分加熱。全体をかき混ぜて、さらに3分加熱。
※具は早めに作っておいて、冷蔵庫に入れておくと包みやすいです。
あとは皮に巻いて焼くだけ。
蒸気の出ない鍋
重ね煮を上手に作るポイントは蒸気を味方につけること。
野菜の水分を使って蒸すので、蓋から蒸気の出ないタイプの鍋を使用します。
それなのに、途中で何度も蓋を取ってしまっては蒸気が一気に逃げてしまいます。
バーミュキュラ
シャスール
手軽なところでは、アイリスオーヤマの無加水鍋など。
保存
重ね煮は冷蔵庫で1週間ほど日持ちします。
時間のあるときに作っておくと、日々の支度がとてもラクになります♪
毎日の食事にたくさんの食材を使うって大変ですよね。
今日は疲れたからバランスが悪くても、お腹がいっぱいになればいいか…そんな日もあります。
時間があるときに重ね煮を作っておけば、そのまま食べたりアレンジしたりして簡単に美味しく栄養が摂れます。