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循環する庭作り

ぼかし肥料の作りかた

安心安全なぼかし肥料の作りかたを学んできました。

読んでほしい人

  • 化学肥料や農薬は使いたくない
  • 化学肥料の代わりになり、安心して使える肥料を自分で作りたい
  • ぼかしコンポストに投入するぼかし肥料を自分で作りたい

ぼかしとは?

ぼかし肥料は米ぬかや油かす、鶏糞などを微生物によって分解し、発酵させてつくる肥料のことです。

原料の米ぬか、油かす、鶏糞などはそのまま肥料として使うこともできますが、微生物による分解と発酵を経ることで、肥料が植物の育ちに与える効果をゆるやかにする=ぼかすという手法なのだそうです。

ぼかし肥料には明確な定義や、これを使わなくてはならないといった原料の規定もないそう。

さまざまな原料を使うことで、肥料効果が変わる面白さがあるということですね

人も植物も微生物に守られて生きています。

一般的な農薬や肥料は、土を殺菌したり、植物自らが育つ力を削いでしまいます。

いい菌も消えて、土が裸になってしまうから、育った野菜が虫に食べられる…という悪循環を起こしています。

微生物を利用した農業、それがぼかしです!

ぼかしの作りかた(嫌気性発酵)

ぼかし肥料の作りかたには大きく分けて2種類があります。

種類

  • 好気性発酵→酸素を活用する発酵
  • 嫌気性発酵→酸素を使わない発酵

どちらの作りかたもあるのですが、より手軽で失敗の少ない嫌気性発酵をご紹介します。

準備するもの

  • 米ぬか

この2つだけでもできます!

その他身近にある資材(もみ殻、油粕などもあれば追加すると発酵の成功度が上がります)

step
1
米ぬかの重さを計る

米ぬかって有機質が豊富で微生物のエサになってくれるすごい資材です。

ぼかし肥料の大きなポイントは水分量なので、最初の一回だけでも重さを計って水分量を出すのがおすすめです。

米ぬか

step
2
身近にある資材も重さを計って入れる

米ぬかと水だけでもぼかし肥料はできるそうですが、いくつかの資材を入れることで発酵しやすくなるのと、土の豊かさがあがるそうです。

  • もみ殻

    もみ殻

  • コーヒーかす

    コーヒーかす

  • 茶殻

    茶殻

身近な…というところもポイントのひとつだそうで、わたしの住まいは近くに海がないため、魚粉は入れていません。

その土地にあるものを使うことで、資材を分解する微生物が活躍しやすいと考えていると学びました。

肥料も地産地消…!という考え方に心から納得です。

だからぼかしコンポストに入っていたEMぼかしが臭いと感じたのかもしれません

※こちらが使用しているぼかしコンポストで、ついてきたぼかしはスロベニア産でした。

  • もみ殻くん炭

    もみ殻くん炭

  • 油粕

    油粕

  • 魚粉

    魚粉

もみ殻くん炭の作りかたはこちらの記事でご紹介しています。

step
3
よく混ぜる

米ぬか、ほかの資材も入れてよく混ぜます。

混ぜる

step
4
水を入れてこねる

水分量は40%なので、10㎏の資材なら水は4Lとなります。

固まる目安

力を入れて丸めると形になって、指でそっと押すと崩せる硬さが目安です。

この水分量は調べたところ、コンポスト内の水分量とも一致していて、一度体感しておくとメリットがいっぱいだと感じました。

step
5
米袋に入れて密封して、1か月ほど寝かす

嫌気性発酵なので、日の当たらない場所に保管します。

コメ袋へ

出来上がりは1か月後。

どうなっているのか待ち遠しいです。

1週間経ち、米袋を触るとじんわり温かいです

完成したら追記します!

農薬、化学肥料を脱して有機農業へ

農薬には耐性リスクというものがあり、一定期間は効果があっても、しばらくすると効果が薄れるため、少しずつ強い農薬にしなければならなくなります。

人も植物も微生物に守られて生きているのに、一般的に売られている農薬ではいい菌も殺菌してしまいます。

守るもの(いい菌)がいなくなってしまうから虫に食われてしまうのです。

 

微生物を利用したぼかし肥料を、植え付け前や植え付け後にまくことで土を元気にして、土が元気になることで植物を元気にしていきます。

農薬や化学肥料に比べると即効性はありません。

いいもの、自然なものはゆっくりと変化していくことを実感しています。

作るのは難しいというかたは、どんなものが使われているかが明記されているものを選んで使ってみることをお勧めします。

ホームセンターで売られている安価なものと比べると、香りが全く違うはずです!

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