わが家は窯業系サインディング外壁です。
窯業系サイディングの塗装は10年ごとがおおよその目安。
わが家が塗装をしたのは、入居後7年目でした。
早めに塗装した理由と、クリア塗装を選択した理由、コーキング交換やクリア塗装との関係。クリア塗装のメリットやデメリットについてご紹介します。
Contents
サイディングを塗装したほうが良い目安とは
窯業サインディングは10年ごとの塗装というのは目安で、壁の状態は立地やサインディングの性能などによって差があります。
劣化サイン
- 変色
- チョーキング現象(外壁を触ると粉がつく状態。顔料の劣化によっておきる
- ひび割れ
- コケ
- 腐食
外壁は家を守る重要な役割を担っているので、時々点検して傷んでいるところがないかのチェックが必要です。
7年目の外壁に異常は見られませんでした。気になったのは、コーキングに劣化が始まったことくらい。すぐに対応が必要、という状態ではありませんでした。
ケイミューのネオロック・セラ16
外壁はケイミュー、ネオロック・セラ16シリーズ。
凹凸もあり、色に陰陽があります。
もし一般的な色を塗る塗装をした場合には、凹凸で生まれている風合いは消されて立体感が薄れ、白で外壁塗装した場合はただの白になってしまいます。
せっかく選んで気に入っている壁の風合いがなくなってしまうのは残念すぎるので、どうにか保つ方法はないかと考えました。
ピュアライドUVプロテクトクリヤーとは?
エアコンの分解洗浄をお願いしている業者さんから「風合いを変えずに、壁を長持ちさせたいのならクリア塗装がいい」という情報をもらいました。
当時クリア塗装なんて聞いたことがないので、大丈夫かなという不安が大きかったのですが紹介してもらった塗装業者に連絡を取り、外壁チェックとクリア塗装についての説明を受けました。
クリア塗装をする時期
パンフレットに「光触媒のある外壁には使えない」と書いてあり、光触媒ついているけれど大丈夫なのかを確認すると光触媒に応じた下塗りをすれば大丈夫とのことでした。
その人が信用できる人かを判断するために、説明の中で不明な点はどんどんぶつけていきました。
クリア塗装は壁が劣化していない状態でないとできないということも分かりました。
外壁そのものが劣化している状態だと、汚れの上から無色透明の塗料でコーティングをすることになります。
そのため、補修跡や汚れ、外壁の傷が隠せずに余計に目立ってしまいます。
また、ひび割れしている箇所をクリアー塗料で塗装すると、表面が滲んでしまいます。
クリア塗料での塗装もメンテナンス工事なので、住宅の寿命UPにはなります。
が、外観を新築のような輝きにするのはむずかしいかもしれません。
外壁の劣化が進んでいる場合、クリアー塗料で塗装を行うのはあまりオススメしません。
質問に対する答え、今までクリア塗装をしてきた件数やその壁が年数を経過してもきれいな状態を保っていることを聞き、夫とも相談した結果「クリア塗装を今やる」と決めました。
ピュアライドUVプロテクトクリヤー
使用した塗料は「ピュアライドUVプロテクトクリヤー」、日本ペイントから出ています。
メリット
- 無色透明のため、サインディングのデザインや風合いをそのままに保ちながら塗り替えできる
- 紫外線吸収剤の働きで色あせも抑えることができる
- 防かび効果
- 防藻効果
現在ピュアライドUVプロテクトクリアー以外に、ピュアライド UVプロテクト4Fクリヤーも出ています。
ピュアライドUVプロテクトクリアーとの違いはフッ素加工により、効果が長く続くそう。
塗料の性能もどんどん進化しますね。
足場とコーキング交換を入れた費用
コーキング劣化は始まったばかりだったので、塗装と交換を一緒にするかを悩みました。
コーキングには「水が建物内部に侵入することを防ぐ」「揺れに対する負荷を緩和する」という大切な役割があります。
数年後には打ち直しが必要なら、一緒にやってしまったほうがいいかな。
コーキング交換後にクリア塗装をコーキングごと塗ってしまうことが、パンフレットに書いてあることと反対だったので不安でしたが、今のところ不具合はありません。
わが家以外に何件も何年もクリア塗装をしてきて、その経験で勧めてくれたことなので信頼するしかないのですが、かなり不安でした。
クリア塗装から4年経った現在の壁とコーキングです。
同じ時期に建てた家の外壁汚れが目立ってきている中、新築時と変わらないわが家の外壁。
キッチンの換気扇下などシミができやすいところも真っ白です。
ちなみにピュアライドUVプロテクトクリヤーには、ツヤありとツヤなしがあります。
わが家はツヤなしを選びました。
塗装には足場が必要なので、足場代、コーキング交換、クリア塗装を全部含めてかかった金額は70万円でした。
周囲にクリア塗装をした家がなかったから、高いのか安いのかは分かりません。
平均的な大きさの戸建て(30坪)で外壁と屋根を塗装した場合の平均費用が80~100万円らしいので、平屋で外壁だけの塗装と考えると高くも安くもなかったのかな。
壁と屋根の高圧洗浄・雨どいの掃除もして頂けるようお願いしました(これもコミコミで70万円です)。
塗装は手塗り・ローラー・吹き付けがありますが、お世話になった業者さんはローラー(手塗り)でした。
「吹き付けはラクにできるけれど、ローラーの方が密着性がよく長持ちするから」と言っていました。
メンテナンスの失敗(実家)
塗装について早めの選択をした背景には、デザインの維持とともに実家の失敗があります。
両親は早くローンを返すことに必死でした。日々の生活は節約をして色々なものを切り詰めて早々にローンを返済しました。尊敬しています。
でも「まだ綺麗だから」「まだ大丈夫」と後回しにした家のメンテナンス。
気付いたときには屋根も壁もボロボロでした。20年間ノーメンテナンスだったのです。
目に見える部分も傷んでいるけれど、見えない部分も痛んでいました。
リフォームは大掛かりなものになりました。
家も人間と同じで、長く元気に過ごすためには定期的なメンテナンスが必要ですね。
クリア塗装のデメリットと後悔
塗装自体にデメリットは思い当たりません。出費が痛かったくらい。
ただ、1年前のミサワホームの10年点検で思わぬデメリットが出ました。
ミサワホームを通さずに塗装した壁は、外壁保障の延長ができないそうです。
点検を受けて、ミサワホームで全てのメンテナンスをやるのは、金額的に難しいと感じました。壁の保証が延長できなくても、躯体や屋根の保証まで切れるわけではありません。
保障やミサワホームでのメンテナンス費用については、上の記事に書いてあります。塗装を外部にお願いするかの判断材料になればと思います。
外装・クリア塗装で一番重要なのは、信頼できる業者かどうか。
塗料がよくても、最終的には職人さんの腕。会社(業者)の方針が大きいと思います。
特に飛び込みで来る業者は要注意。