わが家はオール電化で、11kVAというちょっと多めの契約アンペアです。
電気代節約に向けて、アンペアを下げられないかなと単純に思ったのですが、簡単ではありませんでした。
こんなかたに読んでほしい
- オール電化で住宅を建てようと思っているかた
- 契約アンペアで悩んでいるかた
オール電化の平均契約アンペア数や、電気温水器を設置する場合に10kVAの契約にできない理由についても調べました。
契約アンペアによる基本料金の違いと、契約を変更する際の注意点についてご紹介します。
Contents
11kVA契約にした理由
家を建てたときに11kVAで契約した理由は「オール電化の家を建てているかたほとんどがこの契約アンペアですよ」とミサワホームからアドバイスされ、「ブレーカー落ちたら嫌ですよね」の言葉に過剰に「それは嫌だなぁ」と思ったからです。
なぜなら貸家時代にしょっちゅうブレーカーが落ちていたのです。
ブレーカーが落ちないために、オーブンを使うときにはエアコンを切るなど配慮しなければならなくて大変でした。
新しい家では大変な思いはできればしたくないと思ったのです。
周囲にオール電化を建てた人はまだ少なかったし、契約アンペアについて聞いても「多分これくらい」「そうそうそれくらい」的なアバウトな感じでした。
大丈夫ならいっか、と単純に考えて決め、そのまま10年経ってしまいました。
契約アンペアによる電気料金の違い
電力会社により差があるのですが、わが家が契約している東京電力は
基本料金が6kVA以下の場合 1,320円
7kVA~10kVAの場合 2,200円
11kVA以上の場合 2,200円 + 286円×(契約容量 -10kVA)となっています。
11kVAの契約だと基本料金だけで2.486円です。高いですよね💦
注意ポイント
「電化上手」に関して2016年3月31日をもって新規ご加入の受付を終了しております。
電化上手プランに代わってスマートライフプランが出ていますので、そちらのリンクを貼っておきます。→☆
身内に東京電力に勤務しているものがいるのですが、現在電化上手に加入しているかたは、スマートライフプランへの乗りかえはデメリットが多いので要注意だそうです。
また一度乗りかえると元の電化上手プランに戻せないそうなので、ご注意ください。
オール電化の平均契約アンペア
家の大きさ、家族構成などにより、必要な契約数は違います。
それを前提に、ざっくりと調べた結果多かった契約アンペアは100Aでした。
東京電力では、7~10kVAの契約は料金が変わらないみたい。
ちなみに
A(アンペア)とkVA(キロボルトアンペア)
10A=1kVA
なんだって。
詳しくはこちら。
kVAって何?A(アンペア)とどう違うの? | 電気の比較インズウェブ
知っていたようで分かっていなかったからすっきり~。
わが家は110A契約ってことね。
100Aより110A契約だと、月々286円多いのかぁ。
月々にしたら大した差ではないけれど、一年に換算すると3.432円。
差は小さくないなぁ。
昔の家計簿を見直してみたら、貸家時代の契約アンペアは30Aでした。
当時の3倍以上も電気使っているかな。
床暖もないし、エアコンは2台だし、家族3人で11kVA(110A)は不要な気がする…。
11kVAだと、ブレーカーは落ちる?
大人数で誕生会などのパーティーをするとき、冬ならエアコン、ホットカーペット、テレビやもちろん照明はついています。
料理を作るために、オーブンもIH3つ口コンロフル回転です。
それでも、契約アンペアが大きいのでブレーカーは落ちたことがありません。
落ちる心配がないから快適だけれど…、どれくらいのアンペアがあれば大丈夫なのかな、と考えました。
契約アンペアを下げる際の注意点
東京電力に問い合わせてみました。
どの契約がいいかは、どんな電気の使い方をしているかによるので詳細なアドバイスは難しいのですが、ポイントを教えてもらいました。
知りたかったポイント
- 契約アンペアを下げる場合に料金がかかるか
- 下げてみて、やっぱりAを上げたいと感じたら上げられるかどうか
アンペアの上げ下げ自体に料金はかからないそうなのですが、漏電遮断器などの設備が契約するアンペアに適しているかどうかによってお金がかかる場合もあるそうです。
後日設備の確認に来てくれて、更に分かったことがありました。
電気温水器は10kvAの契約ができない
東電の人が来て、ブレーカーや屋外の点検をしてもらったときに、11kvAという半端な数の謎が解けました。
「電気の基本契約は10kvAなのですが、電気温水器の電気消費量が高いために1kvAが別にプラスという形で11kvAの契約になっているんです」
ねるほど、そういうことか~💦
わが家の電気温水器の消費電力は本体4400kw、装置モニター165kw、合わせて4565kw。
東京電力の場合、4500kwを超えると、基本の契約アンペアとは別に1kvAをプラスすることになっているのだそうです。
電気温水器は大きさやメーカーによる差はあってもエコキュートと比べると消費電力がかなり高い。エコキュートの消費電力は1500~2000kvAだそうで2~3倍くらいの差があるのね。
契約アンペアを下げる方法
契約アンペアを下げるための方法は二つあります。
分電盤の交換
今ついている分電盤を交換して、10+1=11kvAから8+1=9kvAにする。
どうして9プラス1=10kvAではないのかというと、10の下が8のだそうです。9がないんだって。
この場合はブレーカーの分電盤交換費用に3万円ほどかかるそうです。
温水器の交換
今使用している電気温水器からエコキュートに買い替える。
その場合は基本契約内で済むので、分電盤交換は不要。エコキュートの設置をした電気屋などから、東電へ書類を提出すればOK。ただし、東電への書類作成&手数料で電気屋に払うお金がある可能性あり、とのことでした。
ついに給湯器交換しました!
まとめ
電気温水器の取扱説明書を確認してみたら、確かに消費電力のところ4.4kw(4400kw)と書かれていました。
本体以外の装置モニター分で4500kwを超えるなんてなんかなぁ…。
こんなこと、電気に詳しいかたじゃないと分からないよね。電気温水器は初期投資が安いけれど、こんなにデメリットがあると最初に知っていたら、違う選択をしていたと思います。
初期投資を重視しすぎて、その後の暮らしを考えないと後悔しますね。
分電盤交換で8+1kwにしたとしても、東京電力では7~10kVAの契約は料金が変わらないんです。
予算があればエコキュートに替えちゃうのが一番いいとは思うけれど、まだ使える電気温水器を交換するのももったいない気がします。
電気温水器の寿命は一般的には15年。現在11年目なので、いつ壊れてもおかしくはないけれど、まだあと少しもつかもしれない。
ブックマークやTwitterで聞いたところ、オール電化の契約アンペア数は10kvAのかたと6kvAのかたが多かったです。
家族構成や家の大きさによって、必要なアンペア数は変わりますよね。
ご夫婦二人の生活で、オール電化4kvA契約というかたもいらっしゃいました。
わが家は、あと数年で息子が巣立つ予定なので、夫婦2人の生活になったときに電気温水器の買い替えとともに契約アンペアを下げられるように、生活の削ぎ落しと買い替えの資金を貯めたいと思います。